「かぶ1000」という個人投資家をご存知でしょうか? 貯金40万円を元手に株式投資で4億円という驚異的な資産を築き上げた、伝説的な投資家です。彼の投資手法は、多くの個人投資家から注目を集めています。
この記事では、かぶ1000氏の投資手法を徹底的に解説していきます。バリュー株投資を軸とした彼の戦略、銘柄選定の基準、そして成功の秘訣に迫ります。これから投資を始めたい初心者の方から、すでに投資をされている経験者の方まで、ぜひ参考にしてください。
かぶ1000氏は、1973年生まれの個人投資家です。大学卒業後、就職せずに株式投資を始め、2015年に資産3億円、2019年には累計利益4億円を突破しました。彼の投資手法は、ベンジャミン・グレアムのバリュー投資をベースに、独自の進化を遂げています。
著書に『賢明なる個人投資家への道』『貯金40万円が株式投資で4億円~元手を1000倍に増やしたボクの投資術』があり、自身の投資哲学や具体的な手法を公開しています。
かぶ1000氏の投資手法を理解するために、まずは基本となるバリュー株投資について解説します。
バリュー株投資とは、「割安な株」に投資する手法です。企業の本来の価値よりも株価が低い銘柄を発掘し、その株価が適正価格に戻るまで保有することで利益を狙います。
「割安」かどうかを判断する指標としては、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、配当利回りなどが用いられます。これらの指標が低いほど、割安と判断されます。
PERは、株価を1株あたり利益で割った数値です。PERが低いほど、株価が利益に対して割安であることを示します。
PBRは、株価を1株あたり純資産で割った数値です。PBRが1倍を下回ると、株価が解散価値を下回っていることを意味し、割安と判断されます。
配当利回りは、1株あたりの配当金を株価で割った数値です。配当利回りが高いほど、株主への還元率が高いことを示します。
株価が割安なため、値下がりリスクが低い
長期保有による安定的な収益が見込める
企業の業績回復による株価上昇が期待できる
株価が上昇するまでに時間がかかる場合がある
割安な理由が、業績悪化や将来性がないなど、根本的な問題である可能性がある
市場全体の動向に左右される
かぶ1000氏の投資手法は、バリュー株投資をベースに、独自の要素を加えたものです。主な特徴は以下の通りです。
かぶ1000氏は、ベンジャミン・グレアムが提唱した「ネットネット株」投資を重視しています。ネットネット株とは、流動資産(現金や有価証券などすぐに現金化できる資産)から負債総額を引いた金額が時価総額を上回る銘柄のことです。極めて割安な銘柄であり、倒産リスクが低いとされています。
かぶ1000氏は、ネットネット株に加えて、「資産バリュー株」にも注目しています。資産バリュー株とは、土地や建物などの固定資産を多く保有し、PBRが1倍を下回る銘柄のことです。これらの資産は、いざという時に売却して現金化できるため、企業の安定性を評価する上で重要な要素となります。
かぶ1000氏は、「カタリスト」を重視しています。カタリストとは、株価を上昇させるきっかけとなる要因のことです。例えば、新製品の発売、業績の上方修正、株主還元の強化などが挙げられます。カタリストの存在によって、割安株の株価が上昇する可能性が高まります。
かぶ1000氏は、企業の成長性を評価する指標として、「株主資本成長率」を重視しています。株主資本成長率は、企業が株主から預かったお金をどれだけ効率的に運用し、利益を増やしているかを示す指標です。この数値が高いほど、企業の成長性が高いと判断できます。
かぶ1000氏は、短期的な値動きに惑わされず、長期的な視点で投資を行っています。割安な銘柄を発掘し、その価値が市場に認められるまで、じっくりと保有するスタイルです。
かぶ1000氏は、以下の基準に基づいて投資する銘柄を選定しています。
ネットネット株または資産バリュー株であること
カタリストが存在すること
株主資本成長率が高いこと
財務状況が健全であること
企業の将来性があること
これらの基準を満たす銘柄を、四季報や決算短信などの情報を用いて分析し、投資判断を行っています。
かぶ1000氏の投資手法を学ぶには、以下の方法があります。
著書を読む
ブログやインタビュー記事を参考にする
実際に投資してみる
彼の投資手法は、決して複雑なものではありません。基本的な知識を身につけ、地道に実践することで、誰でも成果を上げることが可能と言えるでしょう。
この記事では、かぶ1000氏の投資手法について解説しました。彼の投資手法は、バリュー株投資をベースに、独自の要素を加えたものです。ネットネット株、資産バリュー株、カタリスト、株主資本成長率などを重視し、長期的な視点で投資を行うことが重要です。
かぶ1000氏の投資手法を参考に、あなたも株式投資で成功を目指しましょう!